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2017.09.19 ESD推進活動 

繋げよう九州!広げようEPOの輪!! インタビュー 大牟田市教育委員会 教育長 安田 昌則さん

今回インタビューしたのは、大牟田市教育委員会 教育長 安田昌則さん。

大牟田市では、平成24年1月に市内のすべての小学校・中学校・特別支援学校がユネスコスクールに加盟し、「ESD 持続可能な開発のための教育」を進めています。

安田教育長には、九州地方ESD活動支援センターの企画運営委員として、センターの設置準備検討より、ご協力をいただいております。今回は、全市的なユネスコスクールの取組のねらいや今後の展開などについて、お話しをうかがいました。

 

○大牟田市が進めているユネスコスクールの取組のねらい

平成9年に三池炭鉱が閉山し、大牟田市では人口減少や高齢化が進行しており、非常に厳しい状況を認識していました。どうやって持続可能なまちを作っていったらいいのか考えた結果、やはり大牟田の未来を担う子どもたちを育てていくことが重要だと思ったことが、ユネスコスクールへの加盟を検討するきっかけでした。ちょうどその時期の学習指導要領に、ユネスコクールやESDのことが記載されていました。そして、ユネスコスクールやESDについて勉強していく中で、いままで自分たちが取組んできたことが、実はESDの理念や活動に合致していたということに気づきました。

ですので、ユネスコスクールに加盟し、本格的にESDに取組むことで、教育の力でまちを活性化させたいという想いで、大牟田市でのユネスコスクールの加盟に向けた取組が平成22年よりスタートしました。

そして、ユネスコスクールの加盟に向けた準備をはじめました。ユネスコスクールは学校単位での取組となるため、トップダウンでは上手くいかないと考え、校長会・教頭会で検討していただきました。議論の中では、モデル校を指定してはとの意見もありましたが、校長会・教頭会のみなさんから、やるなら全校で取組もうという方向性をいただきました。そうした機運もあって、その年の内には、ユネスコスクールへの申請が始まりました。そして、平成24年1月17日に、市内の全34校(当時)が、ユネスコスクールに加盟することができました。

 

○育成していきたい人材像

私たちは、多様な見方や考え方ができる子どもたち、そして主体的に行動できる子どもたちを育てていきたいと考えています。また、教師には、そのような子どもたちの学びを支援し、指導できる力が必要です。とくに、子どもたちが当事者意識を持つことができるように支援することが大切です。たとえ地球規模の課題であっても、身近な問題として、自分に引き寄せて考えることができるように教えることが大事です。同時に、学びや体験が受け身であってはいけませんので、子どもたちに主体的に学んでいるという自覚を持たせることも、指導者の大きな役割の一つだと思います。

 

○現場の先生方の声

このように、教師にとっては、ESDの理念を踏まえた指導方法や子どもたちとのかかわり方が求められていますので、教職員への研修にも力を入れており、段階的に研修会を開催していきました。

最初はESDとは何かということに「ふれる」研修、そして「知る」研修、次は、自分たちで実際に「やってみる」研修、そして、やってみてどうだったのか「ふりかえる」研修というステップアップ方式で取組んでいます。また新しい職員に対しても、繰り返し研修を行う必要があると考えています。

次の学習指導要領の柱となるアクティブラーニングといわれている、主体的・対話的で深い学びは、まさにESDの姿そのものだと思います。いま大牟田で行っているユネスコスクールの取組をとおして、求められている学びが達成できると考えています。

また、うれしいことに、子どもたちが主体的に行動する姿が見られるようになりました。子どもたちが地域に出かけていくときに、今までとは違った視点で地域を見て、発見し、自分なりに何ができるか考えて行動し、自ら関わっていくことができる子どもたちが少しずつ増えてきました。同時に、地域の人が学校に関わる機会も増加しています。例えば、吉野小学校では、ESDの一環として、子どもたちが学校の校庭に桜の苗木を植樹する「桜プロジェクト」に取組んでいましたが、公民館や自治会の方と一緒に、地域の公園などに桜の苗木を植える活動として広がっています。ESDを進めるにあたって、学校にとっても良い、地域にとっても良いという活動となることで、広がりや継続性が生まれてきますし、お互いにそれぞれの課題を解決し、お互いが成果を得るということはESDらしい取組だと思います。このように、学校から地域へとつながりの場が広がっていくことが、まさに私たちが考えている大牟田のまちづくりの姿です。

 

○12月2日(土)に開催される第9回ユネスコスクール全国大会に向けて

今回の全国大会は、一過性のイベント的なものではなく、全市的にユネスコスークを加速的に進めていく契機にしたいと考えています。そのためにも、広く市民の方々への事前の周知や、開催の報告などをとおして、ユネスコスクールを広め、深めていきたいと思います。

先日も、地元の「FMたんと」というコミュニティ放送局に出演させていただき、ユネスコスクール全国大会の紹介をいたしました。また、教育委員会だけで取組むのではなく、地域の方にも関わっていただきたいと思いますので、全国大会に向けて、いろいろなイベントとコラボレーションして、みんなで盛り上げ、作り上げていきたいと考えています。

プログラムとしては、12月2日(土)がメインとなりますが、教育委員会として共催するにあたり、是非とも子どもたちが学んでいる姿を見ていただきたいと思い、大会前日の1日(金)に吉野小学校で授業を公開することとなりました。いままでの全国大会は1日だけのプログラムでしたので、この公開授業は今回が初めてとなる取組で、今度の大会の大きな目玉になると思います。

 

○ESD活動支援センターへの期待

九州地方ESD活動支援センターは今年の7月に開設されたばかりですが、「情報」「人」「組織」「活動」「学び」の5つを「つなぐ」ということをお願いしたいと思います。教育委員会としてはこれからもESDの取組を進めていきますが、活動の広がりやより多くの方々とのつながりという点でいうと、どうしても情報やネットワークに限界がありますので、そこをつないでいただきたい。九州地方ESD活動支援センターの企画運営委員として、昨年度の準備段階より携わる中で、各県でこれだけ多くの方がESDに取組まれており、これだけ多様な活動が行われているのだと知り、非常に勉強になりました。これからもESD活動支援センターには、多様な方々や取組をつないでいく役割を担っていただきたいと思います。

(平成29年9月 インタビュー)

大牟田市教育委員会HP

 

 

 

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