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2020.11.28 □九州・沖縄のESD情報 □地域ESD拠点の活動情報 1.九州地方ESD活動支援センター 2.ESD推進活動 

【開催レポート】地域ESD学びあいフォーラムを実施しました

 

 

九州地方ESD活動支援センターでは、大牟田市教育委員会主催の「ユネスコスクール・SDGs/ESD実践交流会」と連携し、九州、沖縄地方のESDに関わる関係者が集い、ESDの普及啓発と、活動の促進を目的としたフォーラムを実施しました。

このフォーラムを地域のESDネットワーク形成の機会とすべく、持続可能な地域づくりを推進する地域ESD拠点の取組みを発信、経験交流、意見交換の場として開催しました。

今回のテーマは「Withコロナ時代のESD支援とは」として、昨今の新型コロナウイルス感染拡大の中、教育関連にも大きな影響が出る中、次世代の担い手育成にどのような手法で取り組むべきかについて、3つの分野からの活動紹介と意見交換で議論を行いました。

 

フォーラムではまず、九州ESDセンターより、全国に広がるESDセンターネットワークと、環境省が提唱する地域循環共生圏の実現に向けて、担い手育成が寄与する重要性について情報提供を行いました。

続いて、九州、沖縄各県からご登録を頂いている地域ESD活動推進拠点から3団体にご登壇いただき、それぞれの活動分野から紹介をいただきました。

 

 

国際分野から福岡NGOネットワークの原田君子様にご登壇いただき、福岡を中心とするNGOネットワーク展開支援活動の中から、SDGsに向かう活動と、昨今のWithコロナの状況で「持続可能な九州づくり」に向けた活動についてご紹介いただきました。

「身近にあるくらしからSDGsを学ぶ」という観点から、学校現場と連携したESD活動に取り組まれている事例を詳しくお話しいただきました。

 

 

続いて自然体験分野から、鹿児島県のNPO法人くすの木自然館の浜本奈鼓代表理事にご登壇いただき、霧島錦江湾国立公園のビジターセンター、重富海岸なぎさミュージアムの運営や、地域住民や学校、行政と連携したESD活動についてご紹介をいただきました。

Withコロナの状況で、密な状況での教育活動が停滞する一方で、自然と親しみ、体験から学ぶ活動についてのニーズは、以前より高まる傾向にあり、その部分でESD拠点として寄与できる点が広がっていることをご講演いただきました。

 

 

そして活動支援分野から、熊本県の公益財団法人 肥後の水とみどりの愛護基金の大野芳範常務理事にご登壇いただき、顕彰事業や啓発事業、阿蘇地域に関わる事業など、多岐にわたる側面からESD活動を展開し、熊本の地下水の保全実践についてご講演いただきました。

これまで、そしてこれからの地下水の保全活動からSDGsの達成に団体として貢献し、国内はもとよりアジア、海外へも領域が拡大していることを情報提供いただきました。

 

 

トークセッションでは、こちらも地域ESD活動推進拠点にご登録いただいている、北九州ESD協議会 日高京子運営委員長にもご登壇いただきました。

日高様からは、各拠点の活動紹介を受け、ご自身でも北九州地域でESD、担い手育成を推進するお立場から、Withコロナの状況で地域でESD活動を広げていくにあたっての貴重なご助言をいただきました。

助言や意見交換をとおして、ESD活動推進に向け、様々なアイデアやご意見が交わされるセッションとなりました。

 

今回の開催により教育関係者と、ESDに取り組む各拠点が、活動地域や活動分野を超えてつながり、学びを深める機会となりました。

今後も九州地方ESD活動支援センターでは、地域ESD活動推進拠点をはじめ、多様なESDに携わる皆さまのネットワークとパートナーシップ促進に取り組んでまいります。

 

【参加者の声】

当日のご感想として寄せられたご意見から一部をご紹介いたします。

たくさんのご意見、ありがとうございます。

 

フォーラム全体について

SDGs達成のためには、ESDが必要であり、重要であることがよく理解できた。

命にかかわる防災や気候変動、生態系変化についてぜひ伝えてほしい。

様々な地域の取組みが紹介されてとても参考になった。

各地の特徴を大切にしながら活動を続けてきたことを財産とし、学校の教育活動に力を貸していただけたらと思う。

本気で活動をされた本物の方が、ゲストティーチャーとして来校していただけると、子ども達に大きな影響を与えられると思う

 

活動紹介から

NPOと連携することでESDをさらに充実させることができると感じた。今後、連携を考えていきたい。

国際協力の手順(NGO相談員への相談、出張サービス)を教えていただいた。

学校連携と世界連携について詳しく知ることができた。

NGO相談員としての活動がどのようなものかわかった。

今後の国際理解教育を推進するにあたり役立った。

オンラインを活用した授業について今後も考えたい。

地元の方々と共に自然を守っていく取組みを、当り前のように行われていることに感心した。

地域を大切にし、地域とつながりながら活動されていることがよくわかった。

なぎさミュージアムという拠点づくりと干潟を持続可能とする理念がよく分かった。

環境はもちろんのこと、防災や気候変動、生態系の変化なども学習できると素晴らしい。

地域に根づいた活動の展開とSDGsへの今後のつながりに大いに期待感を持った。

重富海岸とは、干潟がある点で大牟田市と似ているが、海の様子が異なり興味深かった。

体験学習や環境教育に貢献されている活動が良くわかりました。

コロナ禍でも新たな仕組みを考え、水質を守る取組みをされており、継続することの大事さを感じた。

遊水地の水質調査等、コロナ禍でこその工夫をされている活動の様子がよくわかった。

(地下水は)小中学生も地域環境を学ぶには好都合の要素だと思う。

学校との連携が良く分かり、参考にさせていただきたい。

湧水は地域の要だと感じています。

地方銀行がESD活動を始めたということに驚いた。きっかけが知りたい。

熊本での水を大切にされる取り組みが大変参考になった。

企業レベルでの事業の展開を素晴らしく思った。

豊かな地下水を中心にして、活動を充実されていることがよく分かった。

学習会ができる場所を作る仕組みがわかった。

 

トークセッションから

助言者が言っておられた発信力やネットワークの大切さを感じました。

短い時間でしたが、3つの視点での捉え方は参考になりました。
もう少し時間があったらと思いました。

トークセッションの中では、各団体の使命感や情熱、ふるさとを大切にする気持ちを強く感じました。組織を動かすには、マネジメント力、人とのつながりが大切であり、それは学校組織を動かすことに似ていると感じました。


 

開催概要

テーマ    【Withコロナ時代のESD支援とは】

新型コロナウイルス感染拡大を受け、持続可能な社会の担い手育成にも甚大な影響が出ています。このような状況下でも「できること」、または「できるようになったこと」を中心に、ESD支援・普及啓発活動を掘り下げます。
到来したWithコロナ社会の教育活動について、そのヒントを抽出し、またESDにおける教育機関と外部組織とのネットワークを模索します。

 

日 時    令和2年10月31日(土)14:35~16:00(85分間)

会 場    ホテルニューガイア オームタガーデン(飛鳥の間分割予定)

ご参加の皆様

対面:大牟田市 教育関係者

オンライン:各地域ESD拠点(ZOOM利用)

 

○開会挨拶

九州地方環境事務所 環境対策課

 

(1)九州地方ESD活動支援センターの取組と話題提供

・全国に広がるESDセンターネットワーク
・地域循環共生圏における担い手育成

(2)地域ESD拠点による活動紹介

国際分野 福岡NGOネットワーク

事務局長 原田 君子 様(福岡県福岡市)

自然体験分野 NPO法人くすの木自然館

代表理事 浜本 奈鼓 様(鹿児島県姶良市)

活動支援分野 公益財団法人 肥後の水とみどりの愛護基金

常務理事 大野 芳範 様 (熊本県熊本市)

(3)トークセッション(意見交換及び助言と質疑応答)

助言者 北九州ESD協議会

運営委員長 日髙 京子 様(福岡県北九州市)

(4)まとめ、終了

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